1、配属先
あなたがマダガスカルに来たのは配属先の要請あってのことです。
自分が所属しているのはJOCVであると同時に、配属先であることを忘れないでください。
赴任したらまず配属先の組織、業務内容を知りましょう。
配属先の国での位置づけ、上司や同僚の立場が見えてくるはずです。
その他配属先には既存のプログラムなどの情報があるので、上司や同僚に聞くなどして情報を集めましょう。
配属先からの要請で隊員が配属されているのですが、実際配属先では隊員活動への要請や要望があまりないことや、隊員をどのように扱ってよいか分からず、放任されることもあります。
配属先が隊員の活動に関心がある場合でも予算、移動手段不足や上司の多忙のため隊員と一緒に活動するのは難しいことが多いようです。
あなたにとって不可能な活動た理不尽な活動を求められた場合は調整員等の助けを借り、理解してもらうことに勤めましょう。
活動する上での問題は、自分だけで抱え込まず、上司や同僚に相談すること。
無関心と見えてもこちらから働きかければ相談に乗ってくれ、アドバイスをくれることもあります。
頻繁に配属先に顔尾出すことは勿論のこと、仕事以外での付き合いなど友好な関係を築きましょう。
人間関係のことなどでいろいろと苦労し配属先から離れてしまう隊員も多いようですが、うまくやっていくにはとにかく顔を出し、相手が上司であるという態度で接することが大事なようです。
この国では文書が物を言う社会です。
配属先での提案、交渉事はまず文章を作りましょう。
実行したことを書くだけでなく、それでどう感じたか、どうしたいかという自分の意見を書きましょう。
報告書を提出することで、配属先からタイムリーな助言がもらえるかもしれません。
最初は大変ですが、自分の勉強にもなります。
上司を立てる。問題がおきたらなんでも自分で解決しようと無理せず、調整員に相談する。
配属先に顔を出すときは同僚全てに挨拶する。
会ったら用がなくても何か話をする。
けんかをしない。
2.現状の把握
自分の生活環境が整ったら、活動を開始する前に地域の概要を把握しましょう。
広い視野で地域の概要をつかむことで2年間の活動の幅を広げることができるでしょう。
①地域基礎情報収集
地域の基礎情報を集めましょう。
後の候にある地域地図村基礎情報ファイルや下記の項目参考にしましょう。
基礎情報収集のためには、各種機関にある書類や前任者の隊員報告書(同任地の他職種隊員や他任地同職種隊員報告書も大変有効)などを調べることから恥じましょう。
加えて配属先の上司や同僚の活動に同行したり、配属先や役所などの公共施設などで出会った人に声をかけ、村を紹介してもらい複数の村を訪問するなど、いろいろなところに顔を出し地域の状況を観察したり、住民に質問したりしましょう。
村を訪問した時には必ず最初に村長に挨拶をしましょう。
これを怠ると後々の活動に響いてきます。
情報収集のためには各種調査手法(PRA,RRA等)も有効です。
政策、援助状況:政府の地域に対する政策とその活動方針。地域で活動する援助団体(NGO、国際機関、外国援助)とその活動内容
地域概略:地域略図、自然(気候、雨量、標高)、歴史、立地上の特徴、産業、宗教と信仰、人々とその分布、就職状況(出稼ぎ)、経済(資源、物価、生産物流)
住民生活:食生活の現状、食品摂取状況、日常必要食品の供給状況、食生活の特徴、主な食事、料理、加工品、保健衛生の現状、保険の現状(出生率、死亡率、幼児死亡率、主な死因、主な疾病)、保健活動の状況
医療の現状:医療施設とその規模、(医師、看護婦数、診療科目、ベッド数)、医療サービスの有無、アクセス
住民の現状:一戸当たりの家族数と住居スペース、給水状況(井戸、水道、河川利用)、生活排水、し尿処理状況、廃棄物処理、エネルギー利用状況(生活用水、農業用水)
安全と利便の現状:道路、公共交通機関の有無、定期市
生計の現状:農業収入、作付け体制、農業振興計画、生計費、労働条件(労働日数、男女の労働)
教育の現状:教育施設、識字教育
地域活動:住民組織の存在、組織の概要(組織図、リーダー)、組織の活動内容、リーダーの意識
その他:住民が大切にしていること、住民が良くないと思うこと
村に行っても調査等はあわててやらない事。すべては”見る”ことから
※国土地理院(FTM)に行くとマダガスカル各地域の地図が買えます。
②人間関係作り
地域の有力な人たちや活動に関連付けできそうな人たちと有効な人間関係を築きましょう。
省や市の役人、病院・診療所スタッフ、学校または識字教育の先生、住民組織のスタッフ、NGOのスタッフなどが考えられます。
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