青少年活動として、またそれ以外の職種でも学校で活動をすることは多いと思います。ここでは、マダガスカルの教育事情について簡単に紹介いたします。
◆教育システム
マダガスカルの教育システムは、フランスの影響を強く受けています。公立の学校のほか、カトリックやプロテスタント系の私立学校もあります。
教育の基本政策を示す最初の教育基本法が 1995 年に策定され、2004 年に次の基本法に代わり、 2008 年には新国家開発計画と EFA 計画を反映して(5+4+3)制から(7+3+2)制への教育制度改革が盛り込まれましたが、2009年の政変の結果、教育制度改革は凍結されました。(出典:JICAレポート アフリカ地域 基礎教育セクター情報収集・確認調査 マダガスカル H27年4月 下記表も同出典)
◆初等教育:小学校(Ecole Primaire)
初等教育は6歳以上の児童に対する義務教育で、就学期間は5ヵ年であり、授業料は無料です。公立の小学校はEPP(Ecole Primaire Publique)と呼ばれています。最終学年を終え卒業試験に合格すると、初等教育終了証(Certificat d’Etudes Primaires Elémentaires :CEPE)が与えられます。合格者は中学校(Collège)または職業訓練校へ進学できますが、家庭の経済事情、年齢制限(15歳未満であること)、受け入れ校の定員により進学できない生徒も少なくありません。
◆前期中等教育:中学校(Collège)
修学期間は4ヵ年です。CEG(Collège d’Enseignement Général)とよばれています。卒業試験に合格すると、前期中等教育終了証(Brevet d’Etudes du Premier Cycle :BEPC)が与えられ、高校(Lycée)または高等技術学校への進学資格を得ます。
◆後期中等教育:高校(Lycée)
修学期間は3ヵ年です。最終学年を終え、バカロレラ(大学入学資格)試験に合格すると高等教育機関(大学等)へ進学することができます。
◆高等教育
旧自治州に各々に総合大学が設置されている他、全国に3校の技術大学(IST:Institut Supérieur de Tachnologie)、通信制の大学(CNTEMAD:Centre National de Télé-Enseignement de Madagascar)があり、専攻に応じて2年から7年の履修期間となっています。加えて、カトリック大学等の私立大学があります。
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