アンチラベの歩き方

1.基礎情報

ヴァキナカラチャ県の県庁所在地であり、中央高地の中でも標高の高い1,500mという地域に存在するマダガスカル第三の都市。
1900年にノルウェー人宣教師によって保養地として建設が進んだといわれ、温泉があり、水が豊かで「水の街 アンチラベ」という標語を街で見ることもできる。

外国人は観光客だけではなく、ONGや国際機関職員、老後長期滞在者なども多い。
THBで有名なSTARグループのビール工場や乳製品で有名なSCOLAITの工場や綿製品を中心とした紡績会社のCOTONAなどの企業・工場も多い。
農作物も多く取れ、特に野菜・果実・米の生産地である。
警察や郵便局、銀行等の主要な行政経済施設もあり、生活に支障きたすことはまずない。


2.各種生活情報

1)街で買えるもの

①市場編

Antsirabeの市場は大きく分けて2つあり、1つはTsena Sabotsy 1つはTsena kelyである。
ここでは大きく住民にとっても主要な市場であるTsena Sabotsyについて記載する。
Tsena Sabotsyでは食料品から衣服、日用品、自転車から家具に至るまで基本的に何でも手に入る。
食料品は肉、魚(川魚・干物)、穀物類、野菜、果物はもちろん軽食や薬草、スパイスまでが購入可能。
衣類は季節によるものの外国からの中古品から新古品や手作りのものまであり、下着からコート、靴まで手に入る。
日用品も電池からバケツ、フライパンなど、多くのものが購入可能。
家具は注文もできる模様。

尚、以下点に注意が必要;

・値段は交渉性。
食料品以外は基本的に市場価格の倍の価格くらいからスタートするので、ぼったくられないようにするべし。

・買い物袋は持参しよう。
市場の中にもポリ袋は売っているが、40x30CMくらいの大きさで200Ar程度。

市場でも買い物かごが売っているので早めに購入したほうがエコでお得。

・食器や電化製品、調理器具は街中のほうが安くて高品質な場合がある。
電化製品は試せないことがほとんどだし、調理器具も粗悪品がおおいので、値段もそんなに変わらないスーパーで購入したほうがいい場合もある。


②中心部編

中心部には全国チェーンのスーパーが2つあり、基本的に何でも手に入ります。
地元のスーパーも一軒ありますがものによってはそちらのほうが安いことも。

①SCORE:日用品も多くある。食料品も全般手にはいる。お酒が豊富。(な気がする)
②SHOPRITE:冷凍食品が豊富。麺類などもたまにアジアンチックなものもある。
③SUPER MAXI:インド系スーパー。インド食材が豊富。甘いお菓子のラインナップがすごい。日用品は少ないが、調理器具などは豊富。乳製品は少なめで生鮮食品はない。

2)食べ物

一般住民の主食は米。
農村に行けば、コメ不足でサツマイモやキャッサバを主食にする時期もある。
おかずは一品が通常で、肉と魚 共に食される。
市場にはガチョウやアヒル、ウサギや猫も売っている
代表的な料理には、Ravitoto sy hena kisoaやHenaomby sy tsaramaso等中央高地で食されるものと同様であると思われる。

尚、HOTELY(大衆食堂)では上記のような料理からLasoupy(スープ、麺が入っていることが多い)やMisao(焼きそば)等も食される。

Antsirabeは乳製品でも有名であり、近くの工場で作られたヨーグルトやチーズ等のおいしい物がスーパーや町の商店などで手に入る。

街中の商店ではヨーグルトを自家製で作っているところが多く、安くておいしい。
鴨も有名らしくおいしいお店が多い。
その他スナック類(サンボサやネム、ムフボールなど)も多く売られている。

3)治安

基本的には問題ない。

あまり立場上よくはないが、夜中でも街中を歩けるレベル。
路上生活者や酔っ払いなどはそこら中にいるので、昼夜問わずめんどくさい人たちには注意が必要。

警察や憲兵隊も中心部にあり、何かあったら駆け込もう。

4)言葉

基本的に方言は多くない(模様)で標準語と同じレベル。
Mangitsy(標準はMangatsika)等の言葉の違いも多少ある。
tra=チャの発音がどちらかというとツァの様に聞こえるっぽい感じはあるとかないとか。

5)気候・服装

気候は大まかに乾季と雨季で別れる。
乾季は4~9月ころで、5,6月は冷え込み0度程度まで冷え込むこともある。
寒い時はダウンが必要になり、寝るときは温かい毛布などが必須。

雨季は10月~3月頃で、日中は日差しも強く暑い。しかしながら夜は冷涼な時もあり、半袖短パンというわけにはいかないくらいの寒さである。

服装は全体的に日本の冬服を多く持ってくるとよく、夏服は現地で購入という形がいいかもしれない。(温かい服で品質のいいものは少ないため)
ヒートテックなどは持ってきたほうがよいであろう。

6)ホテル、レストラン

ホテル・レストラン共に多くあり、紹介しきれないが一部を紹介します。
①ホテル編

・HOTEL des thermes:イベントなども行われるほど大きいホテル。中心部にある。

・HOTEL HASINA:JICA御用達ホテル。普通のビジネスホテルみたいな感じ。

・Couluer Café:朝はブッフェが楽しめる。ビュッフェだけも可能。・HOTEL ROYAL PLACE:見た目は近代的なホテル。少し中心部から遠い。

・HOTEL CEHZ DOM:併設のレストランがおいしい。

・IMPERIAL HOTEL:中心部ど真ん中のホテル。Misaoのおいしいレストランがある(らしい)。


②レストラン編

・L'insolite:チーズがおいしいお店。Antsirabeはもちろん全国からチーズを買い付けている。店長が優しいフランス人のおじさま。ラクレットがおいしい。
・CHEZ Billy;Billyさんのホテル兼レストラン。夜はバーとなる。食事は何でもおいしいらしいが、おすすめは鶏肉のカレー。
・CHEZ DOM:なんでもうまいフランス人経営のホテル兼レストラン。生ビールも飲める。

・CHEZ JENNY:宿泊施設も併設されている。おいしいガレットや鴨料理を楽しめるお店。

・REST BAR GRILL:生演奏を聴きながら食事ができる店。生ビールがある。
・Le FROMAGE de Grec:その名の通りギリシャチーズを売ってくれるお店。外の席しかないがおいしいピザもある。
・Zandina:おいしいピザが食べれるお店。お昼時は観光客で込み合います。羊のチーズとはちみつのピザが絶品。
・GASTRO PIZZA:全国展開されているファストフードチェーン。アイスがうますぎる。
・Le reve:近年できたおしゃれスポット(らしい)。ファストフードからガシ料理まで楽しめる。おすすめはSTEAK avec SAUCE POIVRE。

・Pousse-Pousse:街の名物、プシプシの座席でご飯が食べれるお店。奥には大きな部屋もある。何でもおいしいが ゼブ牛料理がおいしい(記憶)。

7)交通事情

タナやそのほか都市を結ぶのはTaxi Brousse。
複数個の駅があり、タナに行くターミナルは街の北側に、南方面は中心部から南に少し行った場所に、西(ベタフ方面)方面はTsena Sabotsyの近くに、その他ムルンダバや北部への直通深夜出発便などは駅から少し北上したところにある。

街中はプシプシが主な交通手段で、タクシーはない。
プシプシも種類が3つあり、人力車、自転車、バイクとある。
尚、国道7号線やそれに向かう道は大型トラックの往来が激しく夜間などは特に注意が必要である。

8)インターネット環境

主要三社(TELMA,ORANGE,AIRTEL)は基本的にどこでも通信ができる。
ADSLもあるが工事が必要な模様(BLEU LINEやTELMA等が対応)。
インターネットの契約は中心部のオフィスでできるが土日は営業していない。

契約形態は①プリペイド②銀行引き落とし(1年と2年がある)がある。
プリペイドはクレジットをオフィスや街中の売店で購入し残高がなくなったら補てんする方法で通信量に対して料金が割高で、引き落としのほうがお得で契約が長いほうがさらにお得。
料金は契約容量によって異なるので自分に合ったプランを契約しましょう。

ORANGEの場合は途中での契約容量の変更が可能。

尚、ORANGEの場合は契約に
①住居証明書(CERTIFICATE de RESIDECE、各フクタンで発行。)
②パスポートコピー
③銀行の口座番号が載っている書類
④契約プランの月額の2倍の金額のデポジット
が必要になります。

どれもオリジナルを持っていかれるので、コピーしておくかコピーを渡しましょう。
ORANGEはポータブルのWifiがあるが、TELMAはUSB式のPCに挿して使うタイプのみ。
尚SIMフリーの製品を使えばSIMを購入して各社で対応可能。

電話もできるようにできます。


9)電気、水などの生活インフラ


基本的にJOCVが住む地域は電化されており、水道も通っている。しかしながら中心部でも水道がなく、街中の水道からくみ取って使う方法が一般的。農村では電気も水道もなく、夜は電池や太陽電池の電気を使って、井戸から水を汲むという方法が多い。

10)観光情報

街の中心部に近い観光情報を記載しますが、少し離れたり、Taxi Brousseを使えばもっといろんなものが見れます。

①大聖堂:街の中心に荘厳にそびえたつ。なかはステンドグラスもきれい。



②温泉:一人用のゆぶねにつかる。プールもあり、運動もできる。日曜は午前中まで。

③東公園:駅の裏側にある大きな公園。若い子たちがデートしたりまったりした雰囲気だが、毎週日曜には闘鶏が行われ、おっさんたちがものすごい怒号を飛ばして燃える場所。


④Tsena Sabotsy:昔からある市場で、昔は土曜のみやっていたので土曜市のが今でも残っている。今でも土曜日には近郊から多くの品々が集まり、何でもそろう。

11)ナイトライフ

Antsirabeは都会であり、夜も遅くまでやっている飲み屋さんやクラブが多い。

今回はその一部を紹介する。

・Hotel Diament:中華系ホテルの一部が今ではクラブになっている。エントランス3000Ar。

12時くらいから混み始める。

プシプシは遅くまでそとにいる。

・Atlas Club:Tsena Kelyの近くにある。2階のみのお店で、安い上野のキャバクラみたいな雰囲気。カラオケ付き、入場料はない。12時くらいから混み始める。


・Vaki Night Club:2016年7月頃にできた今若者が集うホットスポット。インド人が経営者。

DJも一応おり、喫煙所も分煙になっている。女性は無料だが、男性は入場料3000Ar。

バーカウンターもあり、軽いおつまみもある。

12時くらいから人が多くなり、朝まで営業している。

客層は主20代前半と外国人。

プシプシは遅くまでいる。

・Etoile de neige:カラオケがある飲み屋さん。結構大きく、食事もまあまあある。

・Tsena Sabotsyの手前にあるお店。昼間は食事も出している。飲み屋であるが演奏があることが多く、客全員で盛り上がる。


12)その他

Alliance Français があり、フランス語またはマダガスカル語を学ぶことができる。
DELFの試験は年に2回あり、受験も可能。
イベントも多く開催され隣接しているcafeには、外国人を中心に週末多くの人々が集まる。

マダガスカルJICA青年海外協力隊による情報集

マダガスカルに赴任するボランティアのための情報集。

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