新しくマダガスカルに派遣される協力隊のみなさんは、実際にマダガスカルへ渡ってから、何をするのか、どういう生活をするのか、気になるところだと思います。もちろん、隊次によってスケジュールに変更があるかと思いますが、参考までにこの記事では2017年度1次隊のスケジュールや様子を紹介します。
赴任後のスケジュール
日本から約1日かけてマダガスカルへ着いた後は、隊員は基本的に3~4週間、首都にある隊員ドミトリーで生活をします。その間に、省庁への訪問やオリエンテーション、語学研修等を行います。
6月27日 日本出発
6月28日ー7月3日 オリエンテーション、省庁訪問等
7月4日ー21日 語学研修(その間、9日間ホームステイ)
7月24日ー28日 OJTプログラム:任地にそれぞれ行き、あいさつ回りをする
7月31日ー8月4日 語学研修続き
8月7日ー8月11日 隊員総会(半年に1回、隊員が首都に集まり、情報交換などを行います)
8月15日 それぞれの任地へ赴任
写真1:27年度1次隊のコミュニケーション省訪問の様子
これはあくまで2017年度1次隊のスケジュールになります。今回は首都研修と総会が重なった結果、首都での生活が通常よりも長めだったようです。
写真2:ホームステイ家族と記念撮影
語学研修
語学研修は、通常3~4週間、アンタナナリボ大学の日本語学科の建物で行われ、隊員はマダガスカルの公用語の1つであるマダガスカル語を勉強します。人数や条件によりますが、2017年度1次隊の場合は、1クラス3人の2クラス構成で、2人の先生とマダガスカル語を学びました。使用言語は先生によって日本語や英語やフランス語がありますが、授業が進むにつれてマダガスカル語の使用割合が多くなります。
授業は大体、月曜日から金曜日まで8時半から15時45分まで行われます。お昼は教室のすぐ横の食堂(小さな小屋のような見た目。でも味はおいしい)で取る人が多いです。ご飯を食べている間に食堂の人や他の学生と交流し、友達を増やしたり、マダガスカル語を練習できたりします。
写真3、4:いつも昼食をとっていたカフェの料理
マダガスカル語は文法的に比較的に簡単な言語だと言われています。確かに時制は3つしかなく、フランス語のような活用もありません。しかし、英語やフランス語のようなヨーロッパ言語に慣れている人は、最初マダガスカル語の単語との関連性がなく、マダガスカル語がただの記号の羅列のように見えるかもしれません。最初はインプットが多く、大変なこともあると思いますが、先生が今までに習った単語を使いながらうまく授業を展開してくれるので何度も出る単語はすぐに覚えられます。
写真5:OJTプログラム中の県庁訪問。配属先のディレクターと。
ドミトリーでの生活
首都には隊員専用のドミトリーがあり、公務の際や私用で地方から首都に上がってくる際に使用します。部屋は4部屋あり、1部屋につきベッドは4から6つあります。シャワー、トイレ、キッチン等は共同なので、滞在人数が多い時は譲りあって使用します。
振り返ってみて、最初の1カ月は、隊員にとってストレスを感じることが多い時期かと思います。マダガスカルの食べ物や気候に慣れるのにも時間がかかり、語学を集中的に勉強し、同時に他の隊員と集団生活を送る、、、私自身もストレス等で体調を崩したこともありました。そんな時に自分が何かストレス解消する方法を持っておくとよいと思います。私の場合は、夜寝る前にメディテーションを行い、一日を落ち着いた気持ちで終えられるようにしました。またカフェに行って1人でゆっくりと考えたり、勉強をしたり、またJICA以外の友達と話したりするのも私にとっては重要でした。
写真6:マダガスカルでできた同年代の友達と
0コメント